東芝・シャープが勝ち目のない案件に挑んだ理由というが。

この三品先生の話は正論ちゃ正論で、ベンチャー投資をしてる人には当たり前の考え方だろうけど、コメント欄の「所詮、後付け論」というのを見て、シャープが液晶投資を始めた頃の状況を思い出した。

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その頃は、半導体メモリで日本企業が韓国企業にボロボロに負けて大手電機が半導体部門を切り離し始めた時だった。
負けの主要要因は、
「知財の軽視(気軽に三星にノウハウを公開してた)」...
「投資判断の遅さ」
「投資規模の小ささ」
が指摘されてた。
半導体と事業性質が似ている液晶に踏み出したシャープは、それを踏まえて、技術のブラックボックス化(特許も敢えて申請しない)、韓国企業に規模で負けない工場投資に踏み切ったんだった。
一応、過去の失敗事例を踏まえてはいるんだよね。

結局、韓国企業と投資のチキンレースのようになって、三星ほどの体力も販売力もないシャープは、予想以上の液晶の単価下落に耐えられず、破綻してしまったと。。

まぁ、経営は結果論なので、失敗すれば悪く言われるのはしょうがないけどね。

その頃に戻ると、では液晶事業で勝つには、シャープはどうすれば良かったかを考えるのは、結構難しい。

事業がこれも似ている太陽光発電も、日本企業に限らず、ドイツや中国の大手企業もバタバタ倒産した時期があったし。

一つ言えるのは、中韓企業の投資判断の早さを見習うなら、撤退判断の早さも見習うべきだったかな。